インターン報告 (富山大学大学院理工学研究科・小松原奈英さん)

富山大学大学院理工学研究科   小松原 奈英


今回、再生紙の環境負荷度について調査したわけだが、調査前にまず疑問に思ったことは、
紙を離解した後の排水にはどのような成分がどのくらい含まれているかということであった。

結果としては、コピー用紙や感熱紙の様に表面処理が施されているもの、付箋紙の様に糊付けがされているもの、
バガス紙の様に原料がパルプでないものにおいて、複数の成分が比較的多量に検出された。
しかし、いずれにしても今回の調査方法においては、排水基準を超えるものはなく、それほど環境負荷が高いとは考えにくかった。
よって、森林伐採の問題も考慮すると、今回の調査結果からパルプ以外の原料を用いた紙は、環境負荷の観点から、
有用であることが分かった。  

次に、環境負荷度に影響する因子として挙げられるのが、どの位の割合で再生紙になるかという歩留まりであり、
これは廃棄物の量と直接関係してくる値である。
下記のランキングから、あまり手を加えられていない紙は歩止まりが高く、表面がコーティングされている紙は低かった。
これは見た目からも容易に想像できると考えられるが、インクジェット用紙や障子紙の様に一見容易に再生紙になると
考えられるものの歩留まりが非常に低かったことは以外であった。
これは、紙の繊維が非常に細かかったためであるが、この様に見た目では分かり難い問題があるという結果が得られた。

このことから、再生紙にするために私達はまず紙を仕分けしなければならないが、より多く紙を再生するためにも、
一度ではなく二度三度と再生されるためにも、この作業を怠らないことが最も簡単で重要なことだと思った。




分析の流れ

分析手順



ホームへ戻る

古紙リサイクル負荷度分析へ戻る